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BIGがサイバーセキュリティキャンパスを

スロバキアにデザイン

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BIGは、スロバキアのブラチスラバに建設する12棟のAIおよびサイバーセキュリティ・キャンパスの設計を公開。
テック・ネイバーフッドとして設計されたこのキャンパスには、スロバキアのインターネット・セキュリティ企業ESETの本社が置かれる。このキャンパスは、スロバキアの首都の西に位置するパトロンカの旧軍事病院跡地に建設される。

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BIGは、スロバキアの建築スタジオInflow、エンジニアリングスタジオBuro Happold社およびArup社と共同で、AIおよびサイバーセキュリティのハブを設計。5万5,000平方メートルの敷地内には、大きさや用途の異なる12の建物が、中央の中庭を囲むように配置され、周囲には景観に配慮した公共スペースが設けらる。個々の建物は独立した構造になるが、キャンパスは起伏のある屋根によって視覚的に統一されている。12棟の建物は、カルパティア山脈を連想させるように、高低差を持つ。

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キャンパスの外周に位置する建物には公共施設が入り、中心に位置する4つの建物にはESET本社と1,500人の従業員が働くオフィスが入る。

 

ビャルケ・インゲルスは、「ESETキャンパスは、単一の密閉された存在ではなく、相互に連結した建物と、それを縁取る公共の道や都市の広場からなるアーバン・ビレッジへと発展させられる」と述べている。

「多様なパビリオン群は、起伏のあるソーラールーフによって統一されており、森林に覆われた公園から立ち上がる一つのシルエットを形成しており、リトルカルパチア山脈に追加された人工的な自然の一部となる。

「隣接する大学とともに、ESETキャンパスは、ブラチスラバの新しいイノベーション地区の形成のきっかけとなる。」

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4つのESET本社ビルの中央にはアトリウムがあり、天窓から内部の光が差し込むようになっていて自然とのつながりを深めるために、内部には植物や低木が取り入れられる。また、建物の上部には太陽光発電用の屋根が設置され、外壁はガラスと木材で覆われる予定。
BIGのパートナーであるAndreas Klok Pedersenは、「設計目標は、広大なソーラールーフと地中熱源ヒートポンプによって大量の再生可能エネルギーを生み出すことで、サステイナブルな建物を目指すこと」と述べている。
またプロジェクト全体に木材を使用することで、可能な限り二酸化炭素排出量を抑えることもできる。

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公園は、隣接する自然の地形と調和するように造園されており、屋外での作業や公共利用のためのエリアには、自生植物や生物多様性が含まれる。

キャンパスは2024年に着工し、2027年のオープンを予定している

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